契約書や裁判の関連資料、公文書の翻訳など、法律翻訳が必要となる場面は多々あります。法律翻訳を行うには語学力のみならず、法律の専門的な知識が必要となります。そこで今回は、法律翻訳を行う際の注意点や目安料金などを解説いたします。これから法律翻訳のご依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

法律翻訳は法律に関わる文書の翻訳

法律翻訳は、主に法律に関わる文書の翻訳のことです。法律に関わる文書には、会社規定や契約書などの企業に関連する文書から、訴状などの裁判関連資料まで、幅広くあります。法律に関わる文書の翻訳には、言語だけでなく、対象国の法律知識も必要です。また法律翻訳の中には、一部法律に関わりのない文書の翻訳も含まれており、その種類にはプレスリリースや公文書などがあります。

法律翻訳を行う際の注意点

法律翻訳は、正しく行わなければ大きなリスクにつながる可能性があります。法律翻訳を行う際には注意点がいくつかありますが、その中から特に注意が必要となる3点についてご紹介いたします。

①正確な翻訳が不可欠

どの分野においての翻訳でもそうですが、法律翻訳では、特に正確な翻訳が不可欠です。誤訳などのミスが訴訟などの大きなリスクへとつながる可能性があるからです。例えば「Bench」という単語、一般的には公園などに置いてあるベンチや長い椅子を意味しますが、法律文書では、裁判官のみで審理を行うことを「Bench Trial」と表現します。正確な翻訳には、語学力と法律の専門的な知識、また法律に関わる言い回しの知識などが必要となるため、様々な分野において高いスキルが求められます。

②英米法や米国契約法など、海外の法律知識が必要

日本と海外では法律の違いがあり、法律翻訳においては対象となる国の法律知識が必要です。例えば、アメリカであれば英米法や米国契約法の知識が必要となります。英米法は判例法主義で、判例が最も重要な法源となりますが、日本は英米法ではなく大陸法の法体系で、制定法主義なので、制定法が最も重要な法源です。また、英米法では契約を有効に成立するため「Consideration」、日本語に訳すと「起因」が必要となります。この概念は、日本の法律にはありません。もし英米法や米国契約法などの、必要な法律の知識が不足した状態で法律翻訳を行えば、日本語をそのまま訳してしまい、不十分な翻訳になってしまいます。

③一文が長いため、訳抜けのリスクが高い

英文契約書の場合は、日本語の契約書のように曖昧な表現はせず、詳細に内容を記載する必要があります。そのため、一文が非常に長いものになっており、訳抜けのリスクが高くなります。訳抜けが起きることにより、翻訳された文書の正確性が損なわれてしまいます。ツールなどを使って翻訳する場合は、ひとつひとつ丁寧に、何度にも重ねて確認をし、外部に依頼をする場合は、校閲体制が充実した翻訳会社を選ぶようにしてください。

法律翻訳にかかる料金

法律翻訳にかかる料金は、各会社によって異なりますが、法律に特化した翻訳会社の目安料金と、各言語による料金の違いについて解説いたします。

・和英、英和翻訳の目安料金

翻訳される機会の多い、和英・英和翻訳の目安料金は、和英翻訳が18円から、英和翻訳が22円程度からです。選ぶ会社やプラン、また難易度によって価格は前後するので、あくまでも目安料金として参考にしてください。翻訳会社によってはミニマムチャージとして、最低価格が設定されている場合が多く、例えばミニマムチャージが9,000円だった場合、この料金に満たない文字数の場合には、一律9,000円のお支払いとなります。

・各言語による料金の違い

法律翻訳では英語に関わる翻訳以外に、その他の言語に翻訳される機会も多々あります。翻訳会社ごとに値段は異なりますが、基本的には欧州の言語は英語に比べ料金が高く、アジアの言語は安いという傾向があります。また欧州言語やアジア言語の中でも、限られた地域でしか話されないマイナー言語は、翻訳できる会社が少ないために料金が高くなる場合が多いです。

翻訳言語目安料金
日本語からフランス語20円~
日本語からスペイン語20円~
日本語からドイツ語20円~
日本語から中国語15円~
日本語から韓国語15円~

法律翻訳の注意点や料金を知った上で依頼をしましょう

法律翻訳には、海外の法律の知識や訳抜けなどに注意する必要があり、翻訳するためには専門的な知識が必要です。難易度の高い翻訳なので、料金が通常の翻訳よりも高値となることを知った上で、信頼のおける翻訳会社に法律翻訳を依頼しましょう。

plus connectionでは、あらゆる言語に精通する翻訳家によって、精度の高い翻訳を実現することが可能です。特に英語翻訳は、弁護士資格を持ち、国際的に活躍している翻訳者が在籍しておりますので、品質には自信があります。また、前述の価格帯よりもお安く対応させていただくことができます。

法律翻訳のご依頼をお考えの方は、ぜひplus connectionをご活用ください!