翻訳会社に翻訳を依頼する際、翻訳証明書の有無を尋ねられたことはないでしょうか。 翻訳証明書は公文書の翻訳を翻訳会社に依頼することで得られますが、初めて翻訳依頼をされる方のなかには、翻訳証明書とは一体何なのか、どんな時に必要なのか分からない方も多いと思います。

そこで、翻訳証明書とはどのようなものか、そして証明書が必要となる4つのケースをご紹介していきます。

翻訳証明書とは、公文書の翻訳文が原文内容に忠実な翻訳であることを証明する書類です。 翻訳文に対して、翻訳会社が責任を明らかにするものであり、翻訳文はこの証明書によって信頼性が高くなります。

翻訳証明書が必要になるケース

基本的に翻訳証明書は、翻訳した公文書を公的機関へ提出する場合に必要になります。
ただし、翻訳証明書の提出が求められるケースは限られているため、今回は代表的な4つのケースを解説していきます。

ケース1.ビザ申請、国際結婚、免許登録・国家資格の受験申請をする場合

ビザの申請、国際結婚、免許の登録、国際資格の受験を申請する際には、翻訳証明書の発行が必要になります。特に、海外に長期滞在する際はビザの申請が必須となるため、必要書類の翻訳をしてもらうと同時に、翻訳会社に翻訳証明書の発行も希望するとよいでしょう。

ケース2.貿易関連の書類を翻訳した場合

貿易関連の書類を翻訳した際には、翻訳証明書が必要となります。主に、各種契約書類などを商工会議所に提出する際や、海外展開する企業の登記簿に翻訳証明書の添付が求めら れます。この場合に必要な翻訳証明書は、『翻訳に関する申請者宣誓書』と呼ばれるものです。これは、専用のひな型に翻訳者の署名をし、カバーレターとして公文書に添付することが一般的です。

ケース3.カナダの永住権を公的機関に申請する場合

永住権をカナダの移民局に申請する際には、翻訳証明書が必要です。この場合の注意点が、一般的な翻訳証明書ではなく、公認翻訳者による翻訳証明書が必要になるという点です。カナダ政府のホームページに掲載されている公認翻訳者リストから公認翻訳者を選択しまし ょう。

ケース4.オーストラリアの永住権を公的機関に申請する場合

カナダと同じく、永住権をオーストラリアに申請をする際にも翻訳証明書が必要です。こちらも公認翻訳者による翻訳証明書が必要となりますが、オーストラリアの場合更に翻訳資格の『NAATI』を保有している者の翻訳でなければなりません。NAATIは、オーストラリア政府に保有されている法人により付与される翻訳資格です。NAATIの公認のコースを履修および終了し、試験に合格した翻訳者に対して、付与される資格です。

翻訳証明書とは、原文書類に沿って忠実に翻訳されているかを保証する書類です。主に翻訳した書類を公的機関に提出する場合に必要となり、ビザの申請や貿易関連の書類など身近なケースでも使うことがあるということを解説しました。

また、場合によっては機関から指定された資格をもつ翻訳者に依頼しなければならないといった条件もあるため、提出する機関に必要項目を確認しておくことが重要です。

plus connectionでも、翻訳証明書を発行するサービスを行なっております。翻訳証明書に関して、お客様からご相談の受付、ご提案をさせていただきますので、お気軽にご連絡をいただければと思います。