海外展開を積極的に進めている企業はもちろん、増え続けるインバウンド顧客にサービスを提供する企業にとって、自社のホームページの翻訳を行うことは重要です。しかし、翻訳するといっても、急に対応するのは難しいでしょう。
この記事では、海外顧客にもわかりやすいホームページを作るための翻訳方法をご紹介します。まだ多言語対応のホームページの翻訳を検討していなかった方も、今後のグローバル進出、海外顧客獲得、既存顧客への信頼アップに対応できるようにぜひ参考にしてみてください。
自社のホームページを翻訳する必要性
「海外のお客さんがうちにはほとんどいないから、ホームページの翻訳の話題は関係ない…」そう考える方もいるかもしれません。しかし、ホームページを翻訳する必要性は近年高まるばかりです。ここから必要性やメリットを紹介します。
海外からの新規顧客を獲得できる
インバウンドのデータをみてみると、2003年に約520万人だった訪日客数は、2018年に3,000万人に達しました(出典:日本政府観光局(JNTO))。その一方で、日本では深刻な少子高齢化が進んでおり、今後のビジネスにおいては、海外からの新規顧客を獲得することが重要課題です。しかし、どれだけ自社サービス、商品が高品質で魅力的なものであっても、強みや使い方をアピールできなければ意味がありません。
そこで重要になってくるのが、自社のホームページの翻訳(多言語化)です。
既存の取引先からの信頼度も上がる
ホームページの翻訳は海外にアピールできるだけでなく、日本国内での存在感を発揮することが可能です。なぜなら、海外で評判の商品やサービスになれば、「世界から注目を集めているのだからきっと良い商品やサービスに違いない」と関心を持ってもらえるからです。
また、既存取引先に対しても、「しっかりと先を見据えている、グローバル化に対応をしている会社」として信頼度が上がるきっかけになります。ただ注意が必要な点は、雑な翻訳では、むしろ信頼度を落としてしまうかもしれないという点です。特に英語においては、ある程度読める人が多いので注意が必要です。
無料かつ自動で翻訳する方法もある
外国語に自信がない方は、ホームページの翻訳をどのようにすれば良いのか悩むはずです。そこで、機械翻訳を活用するという方法もあります。機械翻訳のメリットは無料かつ自動で翻訳できることです。
Googleの翻訳機能を活用
もともと、Google翻訳はWEBサイトに埋め込むことで多言語対応化ができました。海外サイトをアクセスしたユーザーは自国の言語をクリックすることで、自国の言語で読めるようになるという仕組みです。しかし、2019年にこのサービスは終了してしまいました。
しかし、埋め込みが不可能になっただけで、Google翻訳機能を利用することは可能です。したがって、Google翻訳を自社のホームページの文章に使用して他言語に翻訳することで、他言語に対応したページを作ることは可能です。また、対応言語は100を超えており、日本人にあまり馴染みのない言語も翻訳できることが大きなメリットになっています。また、Google Chromeを使用すれば、海外企業のホームページにアクセスした際に、ほとんどの言語を一度に日本語に変えられます。
正確性には注意が必要
機械翻訳は日々進化を続けており、精度も以前より上がりつつあります。しかし、その正確性にはまだまだ不安が残ります。特に、発信者の意図を汲み取れず、原文のニュアンスを取り違えてしまう可能性があり、誤った企業紹介や製品紹介をしてしまうと、クレームにつながりかねないので気をつけましょう。
自然に英語、中国語、韓国語を翻訳する方法とは?
機械翻訳は便利で、かなり進化しているとはいえ、意図したニュアンスを伝えきれないことがわかりました。では、日本でメジャーな言語である英語、中国語、韓国語にホームページを翻訳する方法はどうすればよいでしょうか。
翻訳を専門で取り扱っている会社なら、専門知識やその国の文化を理解した上で質の高い翻訳を依頼することができます。しかし、翻訳会社が多言語に対応していたとしても、翻訳会社によって得意な言語が異なります。例えば、中国人をターゲットにしたマーケティングを考えていたのに、依頼した翻訳会社があまり中国語翻訳を得意としておらず、質の高い翻訳が納品されなかったなどということにならないように気をつけましょう。
翻訳会社にホームページ翻訳を依頼する時の注意点
無料かつ手軽に翻訳できる機械翻訳ですが、これだけでホームページを作成してしまうとホームページを閲覧した相手の信頼度を落とすリスクがあるので、翻訳会社への依頼が得策です。しかし、翻訳会社へ依頼する際にもいくつかの注意点があります。
まずは英語から始めるのが良い
基本的に、翻訳は言語ごとに料金が発生するので、多言語に翻訳するとそれだけ料金も加算されることになります。ビジネスマンにおいては、世界各国で英語を理解している割合が多いので、予算の都合があるようでしたら、まずは英語への翻訳を依頼するのが良いでしょう。
全てのコンテンツを依頼する必要はない
日本語からの翻訳は文字単位やページ単位で翻訳料の計算をされることが多いです。そのため、翻訳を依頼するページ、文字数が多ければ多いほど翻訳料金が高額になります。自社のホームページを一度見直してみると、特段日本人向けで、海外には発信する必要がない情報もあるはずなので、翻訳箇所を絞ることで費用を抑えることができます。
Webサーバーへのアップロードを意識する
当然ながら、ホームページの翻訳は単純な文章の翻訳とは異なります。各社デザインにこだわりがあり、スタイルを崩したくないという希望もあると思いますので、翻訳会社の納品形式がどのようになるのかをチェックしておくことが重要です。
文化を意識したわかりやすい翻訳に
機械翻訳がニュアンスをうまく伝えきれないのは、文化を把握していないことも理由のひとつです。そして、このことは翻訳会社にも言えることです。外国語を理解していても、その言語の生活圏にいなければ本質を上手に伝えきれません。心配な場合は、ネイティブチェックでの対応をしているか確認するとよいでしょう。
自社のホームページ翻訳が機械翻訳では不十分、翻訳会社もしっかりと吟味する必要があることを解説しました。グローバル化の波に乗り遅れないためにも、質の高い翻訳を行い、自社や製品をアピールすることが今後求められます。
ホームページの翻訳でお困りの際はぜひplus connectionへご相談ください。各専門分野で豊富な経験を持つプロの翻訳家が多数在籍しております。ご希望であれば、ネイティブチェックも対応可能ですので、ニュアンスも含めてしっかりと伝える翻訳をご提供いたします。