通訳の仕事と聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?今回は、英語を使った仕事に興味がある方のために様々な通訳の仕事内容についてご紹介します。

まず通訳とは?

英語でいうところのインタープリテーションは「書記言語ではない、2つの異なる言語を使える人が、ある言語から異なる言語へ変換することである。」というのが定義となっています。そして、この変換作業はあくまでも音声で行われることが基本となり、書記言語を用いて変換する作業を翻訳とし、翻訳者をtranslater(トランスレータ―)、通訳者はinterpreter(インタープラター)と呼ぶのが一般的です。

 

今回のテーマである「同時通訳」ですが、実は通訳には主にその形態と様式から3つの種類に分かれています。同時通訳と残りの2つの通訳種類についてもご説明していきます。

①同時通訳(どうじつうやく)

話し手の言葉を、時差なくほぼ同時に通訳していく方法です。異言語を瞬時に自国言語に変換できる高い語彙力と文法力、また文章構成力が求められます。それだけではなく、文章の最後に至るまでに話し手の文脈をある程度予測しながら訳せる能力が必要とされます。この仕事の場合は通常、通訳者はブースと呼ばれる別室で通訳を行います。通訳者の音声がマイクを通して会場や館内、スタジオのオンエアなどで流され、聴衆側はイヤホンを通して通訳者の音声を聴くことになります。この同時通訳は国際会議などの長時間にわたる業務になることが多いので、2・3人の通訳者が15分程度で交代して通訳を受け持ちます。また専門分野や政治情勢に関わるような内容であることも多いため、ブース内に控えている他の通訳者が単語の訳出や執筆をすることも少なくありません。

この通訳は多言語地域であるヨーロッパでの需要が非常に高く、会議通訳や放送通訳でよく使われ、通訳のなかでも花形などといわれており、通訳の世界では最も注目を集める通訳種類です。

逐次通訳(ちくじつうやく)

話し手の言葉を数秒から数分に区切り、順次訳していく方法です。これは通話技術の基礎となるものです。通訳者は話し手が話している間、ノート・テイキングと言われる、いわゆるメモ書きをしながら話を聞き、話の切れ目や終了時点で訳を始めます。

この方法は話し手と直接会話ができる距離と状況にあるため、相互に確認する作業などもやり易く、訳の正確性が高まる通訳の方法となります。

主にゲストインタビューや、VIPアテンドなどで活躍することが多い仕事です。

③ウィスパリング通訳

同時通訳と同様、話し手の言葉とほぼ同時に通訳をする方法です。しかし、通訳者はブースではなく話し手のそばで耳打ちをするように囁きながら通訳をします。

この方法は、参加人数が2人~3人の少人数で行われる企業内の会議などで用いられることが多く、話し手や会議参加者などの音声も同時に聞こえてしまうため、集中して正確な通訳が出来る時間は約20分程度と言われています。

通訳の依頼で抑えておきたいポイント

上記では通訳の種類についてそれぞれお伝えしましたが、通訳会社に通訳を依頼する際には抑えておくべきポイントがあります。ここからは依頼時のポイントについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

・言語スキルだけでなく、依頼する分野に知識のある通訳者が必要

通訳は「英語⇆日本語」を行うように、当然のことですが言語スキルが必要です。しかし素早く正確な通訳を行うには、その言語に対して強い、というだけでは完璧な通訳はできません。会議や商談だけではなく、発表会や講演会などにおいても、専門的な言葉が出てくることは多く、その状況で通訳者側にとって知らない言葉が出てきたりすると、瞬時に訳すことができないのです。

そういったときに、その業界や分野に精通している通訳者がいれば、専門用語の通訳や本質的に伝えて欲しい内容を訳してくれるでしょう。通訳を行う場所では、その場で言葉を調べることはできないので、単純に言語スキルが高いという理由だけで依頼するのではなく、専門的な内容でも完璧な通訳を行ってくれる通訳者に依頼しましょう。

・コミュニケーション能力の高い通訳者に依頼すべき

上記にもつながる重要なポイントですが、通訳というのは「コミュニケーション能力」も必須スキルです。翻訳とは違い、顔を合わせて会話を進めていく通訳では言葉選びのセンスや、会話の間を読む必要があります。

話したことを聞き手にそのまま伝えるだけではなく、訳す中で会話に強弱をつけたりなど会話の流れも掴んでくれる通訳者に依頼するようにしましょう。

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