みなさん、マルディグラというお祭りをご存知でしょうか?パーティーやパレードなどが催され、街中が大変なお祭り騒ぎとなるこのイベントは、いまハロウィンやイースターに続き日本でも少しずつ認知度が上がってきているお祭りです。今回はそんなマルディグラやそこで欠かせないアイテムなどについてもご紹介したいと思います。

マルディグラとは?

マルディグラとは、フランス語の「Mardi(火曜日)」+「gras(太った)」の意味で、英語では「Fat Tuesday(肥沃な火曜日)」とも呼ばれています。毎年キリスト教の四旬節が始まる日の前日がそれにあたりますが、断食をしたり肉断ちをする四旬節が始まる前に、盛大な謝肉祭(カーニバル)が行われるのです。

マルディグラのお祭りは、アメリカ南部やカリブ海の多くの国で催されます。特に有名なのはもともとフランス領だった、アメリカのルイジアナ州にあるニューオリンズという街です。リオのカーニバルと同じく世界の主要なカーニバルのひとつとなっており、ニューオリンズでは「Fat Tsuesday」までの2週間、毎日パレードや仮面行列、パーティーなどで街中がお祭り騒ぎになります。

マルディグラの期間中に街中を埋め尽くす色が「紫・緑・金」の3色です。マルディグラカラーと呼ばれ、それぞれ次のような意味があります。

・Purple(紫):Justice(正義)

・Green(緑):Faith(信仰)

・Gold(金):Power(力)

パレードの山車やお菓子、それにおもちゃや沿道のお店などがすべてこの3色で彩られ、街をきらびやかな雰囲気にさせてくれます。

マルディグラに必須のアイテムたち

アメリカなどに遊びにいけば一度は体験してみたいマルディグラですが、そんなマルディグラのお祭りやパーティーに参加する際、よく目にするアイテムやお菓子があります。それらのアイテムの意味や歴史を知っていると数倍マルディグラが楽しめますよ。

・キングケーキ:King Cake

King Cake(キングケーキ)は、マルディグラ伝統のケーキです。このケーキもやはり紫・緑・金色の3色のアイシングが施されており、とてもカラフルです。この時期には多くの団体やグループが「King Cake Party(キングケーキパーティー)」を開き、ケーキの中には赤ちゃんのお人形が入っていて、この人形に当たればパーティーの王様と女王様に選ばれ、王冠やティアラをつけたり逆に、次のケーキを買う当番にもなってしまいます。ちなみにこの赤ちゃんは、赤子のイエス・キリストを象徴するものだそうです。

・マルディグラ・ビーズ:Mardi Gras beads

パレードを見ていると「float(フロート)」と呼ばれる山車の上から、マルディグラカラーのビーズの首飾りが大量に投げられて沿道の人々が競ってそれを受け取る光景を目にすることでしょう。この日は、どれだけ沢山のビーズを貰えるかがひとつのエンターテイメントになっており、お祭りの期間中は雑貨屋やスーパーなどでもビーズの首飾りが大量に売られます。昔は砂糖でコーティングされたアーモンドなどを投げるのが主流でしたが、1800年代の後半、ガラス製のビーズの首飾りが投げられ始めるとそれが大ヒットし多くの観光客が集まるようになりました。現在では安価で丈夫なプラスチック製のビーズが主流になっています。

・ダブルーン:Doubloon

パレードの山車からはビーズだけでなくdoubloon(ダブルーン)と呼ばれるコインも投げられます。マルディグラカラーに塗られたプラスチック、もしくは金属の大型コインで、なかには日付の入ったダブルーンがありそれはかなり価値があると言われています。こういったコインやビーズの他にもぬいぐるみや小さなおもちゃ、お菓子などが大量にパレードの山車から投げられるので観光客でも十分に楽しめるイベントです。

まとめ

日本ではまだ知る人も少ないマルディグラですが、美味しいお菓子や楽しいイベントなどもあり、近い将来日本でも楽しまれる風習になるかもしれません。みなさんもぜひキングケーキやビーズの首飾りなど、これを機に先取りしてみてはいかがでしょうか?