お祭り大国、スペイン!といえば、有名なお祭りがたくさんありますが、その中でも特にユニークで、一度は行ってみたいと人気なのがトマティーナ(トマト祭り)です!街中が真っ赤に染まる景色を、一度は自分の目で見てみたいと思っている方も多いのでは? そこで今回は、トマティーナについて解説します。ぜひトマティーナに参加したいとお考えの方は、参考にしてみてください!

トマティーナの特徴

ラ・トマティーナ( La Tomatina)は、スペインのブニョールという街で開催される、トマトを投げてぶつけ合うお祭りです。日本では、メディアに取り上げられてから注目が高まり、トマティーナを求めてスペインを訪れる方も少なくありません。トマティーナは宗教儀式ではないため、外部からの参加者も歓迎されており、世界各国から熱狂的な観光客が、この日をめがけて押し寄せます。日本では経験できない、このクレイジーなお祭りは非日常な雰囲気もあり、他の参加者とも自然と仲良くなれそうです!

トマティーナの歴史

トマティーナの起源は諸説ありますが、始まりは1945年頃と言われています。一説によると、若者グループの喧嘩が発展し、店先に並んでいたトマトを投げ合ったのが始まりだとか。その後、ブニョールの住民たちが毎年、トマトを投げ合う行事に参加するようになりました。そして1959年、ブニョールはトマト祭りを正式に許可し、1975年からは投げられるトマトもブニョールが用意することになりました。その後も国際的な祭りへと発展し、世界各国から参加者が集まるようになると、2013年にはチケットを有料とすることで人数を制限しました。2020年と2021年は、新型コロナの感染拡大を受け中止になりましたが、2022年は3年ぶりに再開され、これまでと変わらぬ盛り上がりを見せています。

ブニョールってどんな街?

ブニョールは、スペイン南東部に位置するバレンシア州の都市のひとつです。バレンシア州の州都であるバレンシアから、西に40キロメートルほど離れていて、車で約40分、電車では約1時間の距離にあります。

バレンシア州は、土地の多くが地中海に面しており温暖な気候ですが、ブニョールは内陸側に位置しており、海からは離れて山地が近いため、朝晩は冷え込みます。人口わずか約1万人の街なので、静かな田舎町と表現されますが、トマティーナが開催される時期には約2万人以上の参加者が訪れます。

トマトがもったいないじゃ...

トマティーナで使用されるトマトの量は、なんと100トン以上にもなります!そんな大量のトマトを、食べずに投げ合うなんてもったいない!と思う方も多いのではないでしょうか。実はこのトマティーナでは、虫に食われていたり少し腐っていたり、スーパーでは売れない訳あり商品を使っています。もともと廃棄予定のトマトを使用しているので、むしろ有効活用ができているのかもしれませんね。

豪快に投げ合い、熱狂に包まれるトマティーナ

トマティーナが始まると、大量のトマトを積んだトラックが会場に近づいてきます。前述したとおり、このお祭りで使用されるトマトの量はなんと100トン以上!

トラックの荷台に乗り込んでいるブニョールの職員から、トマトが投げ渡されます。それを受け取った者から、とにかく豪快にぶつけていくのです!!その場にいる人々はみんなすぐに全身が真っ赤に染まり始めます。トマトがある程度投げ渡された後は、トラックの荷台が斜めに上がって、残りのトマトは全て流れ落ちてきます。トマトの湖が現れると、地面に寝そべってトマトまみれになりながら、写真を撮る人の姿なんかも見られます。11時に始まったトマト祭りは、12時になると終了の合図が鳴り、1時間で終了。それ以降は、トマトを投げてはいけないというルールが定められているので、注意しましょう。

いかがでしたか?日本では想像ができないトマティーナですが、このお祭りは世界中どこを探してもここでしか開催されていない、唯一無二のイベントです。年に一回の希少なイベントなので、しっかりと準備してこの日に臨みたいですね!

スペイン語を公用語としている国と地域の数は20以上あり、英語、フランス語、アラビア語に次ぐ、世界で4番目に多くの国で使用されている言語です。グローバル化を目指すコンテンツや企業は、今後スペイン語にも注目するといいかもしれませんね!

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