世界の年末とお正月事情

師走に入り、なんとなく慌ただしくなってきた方が多いのではないでしょうか。
毎年、12月に突入してから年末を迎えるのはあっという間な気がしますよね。
日本では年末とお正月は実家に帰省したり、旅行先で過ごしたり、自宅でまったりされたりすると思いますが、海外の方はどういった過ごし方をしているのでしょうか。
今回は、世界各国の年末とお正月の過ごし方や独特の風習、食べ物などをご紹介して行きたいと思います。

インドネシア

インドネシアでは、大晦日になると出店が立ち並び、トランペットやおもちゃが売られています。
新年を迎えるとそのトランペッを吹いて新年のお祝いをするのが風習のようです。
また、大晦日は家族や友人でバーベキューをしたり、キャンプに出かけたり、花火を打ち上げたりするようです。
日本のように1月1日から1月3日までの三が日をいう休みは特に決まっておらず、会社は12月31日と1月1日が休みになる場合が多いようです。
インドネシアではイスラム教の信者が人口の9割を占めるので、イスラム教の断食明けの大々的なお祭り「レバラン休暇」の方が行事としては日本人のお正月と似ていると言えます。
地域によって特別なお祭りなどがあり、国の中部ジャワ州に位置する都市ジョグジャカルタの世界遺産のボロブドゥール遺跡や、同じく中部のディエン遺跡ではランタンをあげて新年を迎える準備をします。

また、リゾート地バリ島では「静寂の日(サイレント・デイ)」と呼ばれる「ニュピ」というヒンドゥー教のお正月が存在します。
ニュピはヒンドゥー教の「サカ暦」に従って決まるので、毎年雨季が終わる3月や4月頃であることが多いです(2023年は3月22日?3月23日)。
ニュピは、その名の通り「静かに新年を迎える日」とされ、当日バリ島にいる全ての観光客や海外の人含め静かに過ごします。
電気の使用も禁止されていて、ホテルや自宅からの外出も制限されます。
ニュピの前後の日には盛大なパレードが開催され、国を挙げてお正月をお祝いします。
国の祝日にも制定されているそうで、活気にあふれた祭りの時期と一転したニュピ当日の静寂の1日は、非日常感を楽しめるかもしれません。

韓国

お隣の国、韓国とは年末年始のイベントにも共通点がしばしばみられます。
韓国では、旧正月(春節)が年末年始のメインの行事といっても過言ではありません。
2024年の旧正月は2月10日となっており、普段沢山の人で賑わうお店や市場は閑散とします。
皆一斉に故郷に帰省し、家族とトックと呼ばれるお餅の入ったスープや餃子、タンユエンと呼ばれる白玉入りスープを食べます。
トックを食べることは「年を一つとる」という意味合いもあるそうで、お餅を食べるという点では日本のお雑煮と似ていますよね。
また、巨大なクリスマスツリーもクリスマスの時期から店先や広場に飾られますが、クリスマスが終わり、大晦日を迎えてもそのまま飾られることが多いようです。
旧正月を終えた頃にようやく撤去されるようで、少し変わっていますよね。

韓国では旧正月がメインの年末年始の行事ですが、12月31日や1月1日にも日本と似たような風習があります。
除夜の鐘は日本では大晦日は煩悩の数108回鳴らすのが一般的ですが、韓国では33回。
ソウルのメインストリート、チョンノの鐘楼で行われるイベントにて鐘を鳴らすそうですが、これは朝鮮時代の門の開閉時刻の提示のために鳴らされていた回数に由来しています。
また、日本では初日の出を見る方も多いかと思いますが、韓国にも有名な初日の出スポットがあり、年明けは多くの人で賑わいます。

ロシア

ロシアの年末年始は他国と一味違います。
まず、ロシア正教のクリスマスが1月7日なので、年末年始は新年のお祝いもしますが、クリスマスムード漂う期間となっています。
大晦日になると家族で集まり、年明けにはシャンパンを開けてお祝いをします。
ニューイヤーカードには「ハッピーニューイヤー」の他にも「メリークリスマス」と添えられていたりもするようです。
クリスマスツリーではなく、ニューイヤーツリーとも表現されるようで、大晦日には時計台の時計がテレビに映し出され、大統領が新年の挨拶をします。
クリスマスにプレゼントをくれるサンタ・クロースではなく、お正月にプレゼントをくれる「ジェットマロース」がいるので、ロシアの子どもたちは1月1日にプレゼントを開封するそうです。
ロシアの食卓に年明けに並ぶものといえば、ジャガイモや玉ねぎ、にんじんやハムなどが入ったポテトサラダ「オリビエ」やオレンジ、そしてシャンパンです。
このオリビエは日本の居酒屋などでよく見かけるポテトサラダとよく似ていて、ロシアから由来したものだとも言われています。
マヨネーズで味付けすることや、具材の内容も日本のものとよく似ていますよね。
1月7日のクリスマスには教会のミサへ行き、ドライフルーツや甘いお粥「クチヤ」を食べます。

国によって年末年始の過ごし方が日本と似ている国もあれば、かなりの違いがある国もあることが分かりましたね。
普段の私たち日本人の過ごし方にも、食事などの比較的手軽なものは海外の方の文化を取り入れることができるので、いつもとはまた違った年末年始を過ごすことができそうです。
今年の年末年始を海外で過ごす方や帰省する方で、ビザ申請や渡航時の書類の翻訳が必要な方はぜひお気軽にお声がけください。

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