南米の秘宝、コロンビアについて

南アメリカ大陸の北西部に位置するコロンビア。
サッカーなどでその国名を耳にした方も多いかと思いますが、日本人にとってはあまり馴染みのない国かもしれません。
そんなコロンビアですが、エメラルドの産出量が世界一であることはご存知ですか?
また、コーヒー豆の産地としても世界的に有名です。
そんなコロンビアの知られざる魅力について、今回はご紹介していきます。

基本データ

正式名称コロンビア共和国(Republica de Colombia)
人口約5,187万人(2022年時点)
面積1,139,000平方キロメートル
日本の約3倍の面積です。
首都ボゴタ(人口:約1,057万人)
使用言語スペイン語(公用語)、英語
信仰宗教キリスト教(カトリック)
日本からのフライト時間成田からエル・ドラード国際空港まで平均片道16時間10分程度
日本との時差日本よりポーランドのほうが14時間進んでいます。(サマータイムの実施はありません)
硬貨通貨の単位はコロンビア・ペソ(Colonbia Peso)「$」です。

首都ボゴダは標高2,600mと南アメリカ大陸の中でもかなり標高が高い場所に位置します。
また、図書館や博物館、大学が多く、文化的な側面から別名「南米のアテネ」とも呼ばれています。
かつてはその治安の悪さが問題となっていましたが、近年はかなり改善されていて、今では多くの観光客が訪れる観光立国として発達を続けています。

観光名所のご紹介

ボテロ博物館

ボゴダには多くの博物館や美術館が存在しますが、その中でもかなり異彩を放っているのがボテロ博物館です。
コロンビアのメデジン出身の世界的に有名な画家であるフェルナンド・ボテロ(Fernando Botero)の作品が有名です。
ボテロの作品以外にも、彼が個人的に所有していたピカソやモネの作品も85点ほど展示されていますが、注目すべきは彼自身の作品。
人や食べ物などが丸々とふくよかに表現されていて、とても柔らかくユニークな印象を与えます。
さらにあの有名なモナリザまでもがふくよかに表現されており、なんと入場料は無料。
絵画や彫刻の他にもコロンビアの歴代紙幣や硬貨も展示されているので、非常に充実した展示物を楽しむことができますよ。
旧市街からほど近く、中心部の方へ向かって徒歩で行ける距離です。
現地の方からは「コロンビアの魂」や「最もコロンビアらしい芸術家」と呼ばれているそうで、地元の人のみならず観光客にも特に人気のスポットとなっています。

旧市街の落書き

ボゴタの旧市街であるラ・カンデラリア地区には観光名所が多く集まっていますが、その中でもとりわけ異彩を放っているのが、落書きです。
ボゴタに限らず他の都市でも落書きは多く見られますが、ボゴタが圧倒的にその落書きの数が多いらしく、その芸術性の高さに驚くこと間違いなしです。
いわゆる「グラフィティ・アート」を多く見ることができますが、どうやらコロンビア人は世界遺産や価値のある歴史的建造物などでもお構いなしに、どのような場所でも落書きをしてしまう方が多いそうです。
その結果、この落書きの文化が観光名所として成り立ったと言われています。
活気に満ちた壮大なストリートアートは観光客に人気で、「落書きツアー」と称したツアーも観光客向けに展開されていることもあるようです。
また、ラ・カンデラリア地区にはスペインの植民地時代の建築物や美しい石畳を備えた路地があり、落書き以外にも、その魅力的な町並みや数多くの歴史的建造物を目当てに多くの観光客がやってきます。
アクセス方法ですが、コロンビアの主要空港、エル・ドラード国際空港からボゴタまではタクシーで20分程度で到着します。
空港からボゴタ直通のシャトルバスも出ているので、かなりアクセスし易いかと思います。

シパキラの塩の教会

ボゴタから北へ約40kmの場所に位置するシバキラという街にある「塩の教会」。
シパキラは「世界一の岩塩の埋蔵量を誇る街」とされており、この街の地下200mの岩塩採掘の塩の鉱山に建設された教会が観光スポットとして有名です。
教会内部の坑道を1kmほど進むと収容人数8,400名を誇る巨大な教会をみることができ、更に天井も壁もすべてが巨大な十字架も全て塩でできています。
また、地下にある十字架としては世界でも最大級とも言われています。
大聖堂内には、十字架以外にも聖母マリア像などの宗教的な歴史的価値のある彫刻が多く展示されており、観光客に大変人気があります。
塩の教会が建設された由来は、岩塩鉱山の労働者達がその危険な作業の安全を祈願するための礼拝施設を求め、建立する計画が1950年代に始まったことにあります。
訪れた人は、だれもがその巨大で荘厳な雰囲気や美しさに圧倒されることでしょう。
シパキラまではボゴタの北バスターミナルからバスがでているので、そちらの利用をおすすめします。
または、Uberタクシーを活用するのもおすすめです。

コロンビアの知られざる魅力をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
「南米の秘宝」と呼ばれるだけあって、上記でご紹介した場所の他にも隠された観光名所や見どころが数多くあると思います。
弊社ではコロンビアの公用語、スペイン語に成熟した通訳者や翻訳者が多数在籍しておりますので、お困りごとがあった際にはぜひご相談ください。