太陽の国、ギリシャについて
真っ白な壁の建物に照りつける強い日差し。
地中海の北東に位置するギリシャはその温帯の地中海性気候から「太陽の国」と呼ばれており、皆が憧れる地中海のリゾート地ですが、実は日本と同じように四季が存在するのをご存知ですか?
さらに、多数の島々から形成されているので、古来より海運業や農業が盛んな側面もあります。
今回はそんなギリシャの知られざる魅力をご紹介していきます。
基本データ
正式名称 | ギリシャ共和国(Hellenic Republic) |
人口 | 約1,064万人(2021年時点) |
面積 | 131,957万平方キロメートル 日本の約3分の1程の面積です。 |
首都 | アテナ(人口:約300万人) |
使用言語 | ギリシャ語(公用語)、英語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語 |
信仰宗教 | ギリシャ正教(キリスト教) |
日本からのフライト時間 | 日本からギリシャへの直行便はありませんので、ヨーロッパやイスタンブールを経由するのが一般的ですが、所要時間は約15〜17時間程です。 |
日本との時差 | ギリシャより日本の方が7時間進んでいます。 |
観光名所のご紹介
サントリーニ島
ギリシャといえば、サントリーニ島を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
サントリーニ島はギリシャ南部、エーゲ海のキクラデス諸島南部に位置する火山島です。
カルデラ湾に面する断崖には白壁の家屋が密集し、青い海との対比が非常に美しいことから観光客に最も人気のスポットです。
また、サントリーニ島を散策していると結婚式を挙げている夫婦に出会ったり、ハネムーンに訪れる方も多く見ることができます。
昼間の風景ももちろん美しいですが、夕日に照らされたサンセットも息を呑むほどの光景です。
その中でも「イア」と呼ばれるエリアではサントリーニ島の中で夕日が最も美しく見ることができ、エーゲ海が真っ赤に染まる光景は「世界一の夕景」と呼ばれ、日没前から多くの観光客が集まります。
また、サントリーニ島の中心地「フィラ」は島の中心地に位置し、クルーズ船が発着する港があります。
フィラと港の高低差は約200mあり、ロープウェイで行き来することができます。
時間に余裕がある方は、ロープウェイの代わりにロバに乗って味わいのあるフィラの町並みを楽しむこともできます。
アクセス方法は、アテネ国際空港からサントリーニ国際空港への直行便が出ており、所要時間は40分ほどです。
また、アテネのピレウス港から5時間ほどで到着するフェリーを利用する方法もあります。
フェリーの方が時間はかかりますが、美しいエーゲ海をゆっくりと眺めることができるので、時間に余裕があり、穏やかな船旅を楽しみたい方にはおすすめです。
家の壁が白い理由
サントリーニ島の家の壁が白い理由は、古代ギリシャの伝統的なキクラデス様式を採用しているからです。
断崖絶壁の斜面に沿って複雑に家屋が折り重なるように並んでいますが、これはキクラデス様式の工夫や建築的な意匠によるものです。
エーゲ海特有の強い紫外線から建材を守るために、白い漆喰で家屋の壁を塗る必要があったのです。
また、メルテミという強い北風による風害を防ぐため、サントリーニ島の家屋には角に丸みがついています。
サントリーニ島の美しい街並みは、こういった自然の脅威に耐えうる目的で形成されたものというのはかなり興味深いものがありますね。
アクロポリス遺跡
ギリシャには数多くの古代の遺跡がありますが、その中でも最も有名なのが首都アテネのアクロポリス遺跡です。
「アクロポリス」は「高い丘の都市」という意味で、かつては古代ギリシャの代表的な都市国家でした。
その歴史は紀元前6000年にまで遡り、パルテノン神殿や巨大な門プロピライアなど歴史的価値のある建造物が多く見られ、1987年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。
アクロポリスの中央に位置するパルテノン神殿は、古代ギリシャのドリス式建築の最高傑作といわれており、紀元前432年に女神アテナへの戦勝記念堂として建立されました。
特筆すべきはその圧倒的な大きさで、実際に眼の前にするとその荘厳な佇まいとサイズに驚くこと間違いなしです。
アクロポリスにはパルテノン神殿の他にもエレクティオン神殿などがあり、この地で独自の建築様式や文化、多様性が形作られていきました。
当時はソクラテスやプラトンなどの有名な哲学者が哲学や政治について論争し、民主制の考え方が誕生するなど、世界史における重要な出来事が多数起こったとされています。
アクセス方法は、アテネ国際空港から地下鉄 (所要時間約40分)もしくはバス(所要時間約50分)で向かうことができます。
アテネの中心地に位置しており、交通の便も良いのでかなり行きやすいかと思います。
前述でもお伝えしましたが、ギリシャには日本と同じように四季があり、夏は熱く乾燥し、冬は0度以下になることはほとんどありませんが雨が多く降ります。
夏は連日30度以上が続くのでギリシャに行かれる際は服装に注意が必要です。
この投稿を機に、歴史的にも景観的にも素晴らしい観光名所が盛り沢山なギリシャに興味を持っていただけますと幸いです。
弊社では、ギリシャで使われている、ギリシャ語、英語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語を含め、多数の言語の取り扱っております。通訳、翻訳、語学研修でお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください!