第二言語について

2020年より、小学三年生からの英語教育が必修化され、日本の英語教育の重要度が以前よりもかなり明確になりました。
大学においては、進学する学部によっては英語以外の言語も学ぶ機会があった方もいるかもしれません。
このような動きの中で英語を第二言語として学ぶ人が多いと思いますが、第二言語自体を学ぶそのメリットなどについて、今回はご紹介していきたいと思います。

第二言語とは

そもそも第二言語とは、母語(第一言語)を習得したのちに学んで、新たに使用することができるようになった母語以外の言語を指します。
私達日本人で言えば、基本的には日本語が母語(第一言語)で英語やフランス語、韓国語などの他の言語が第二言語となります。
また、世界で第二言語として使用されている言語は1位が英語で13.48億人、第二位は中国語(北京語)で11.2億人、第三位はヒンディー語で6億人です。
やはり英語が世界の共通語としてメジャーなのもあり、1位なのは予想通りかと思います。
日本人が取得しやすい第二言語は、1位が韓国語で2位が英語、3位がスペイン語と言われています。
韓国語については文法が日本語と似ていることもあり、最低限の単語を学んで覚えればある程度は理解ができるとされています。
また、発音や意味も日本人でも理解できるものが多いそうで、さらに近年K-POPや韓流ブームの影響で日常的に韓国語に触れる機会が多いことも取得しやすい要素のひとつとなっているようです。
英語についてはいわずもがな、日本において義務教育で取り入れられており、小中高の学校でほとんどの日本人が学んでいるので、その文法や単語の知識基盤が他の言語よりしっかりしていることにあります。
また、英語は参考書や教科書の数が圧倒的に多く、英会話スクールなども充実していることから学習環境が気軽に整います。
第3位のスペイン語においては少し意外に思う方が多いかもしれませんが、実はスペイン語は発音においては文字のとおりに読めばそのまま発音できてしまうそうです。
第二言語としての必修科目で大学でも取り入れているところも多いようで、こちらも学習環境がある程度整っていることから、日本人が比較的取得しやすい要因として挙げられます。

第二言語を学ぶメリット

語彙力が増加する

外国語においては、日本における外来語やカタカナ語がそのまま単語になっていたり発音ができたりするので、言語の勉強を進めることで純粋に自身のボキャブラリーが増加します。
明治時代以降は英語の他にもフランス語やロシア語、ドイツ語などから外来語が日本に入り、現在では外来語の8割以上が英語由来であるとされています。
基盤が比較的しっかりとしている英語の知識を有していると、英語以外の外国語でも、外来語やカタカナ語をもとにその知識の幅を広げることができ、多言語の意味をある程度推測することができるのです。

世界の多種多様な文化を知ることができる

言語を学ぶということは、その言語を使用する国や文化、慣習を知るということです。
人とコミュニケーションを取るには言葉だけでなく、異文化理解も時には必要です。
他の国のマナーや文化を知ることで、その国の言語についてさらなる理解を深めることにも繋がります。
日本とは異なった文化や慣習を知ることで知見が広がり、人としての教養を深めることもできるかもしれません。

海外での活躍の場が広がる

第二言語を学ぶことは当然海外に行っても良好なコミュニケーションを取れることが期待出来るということなので、ビジネスなどにおいて活躍するチャンスが見込めます。
ビジネスだけではなくワークングホリデーや留学、旅行時にも現地の人々との交流がスムーズにできることは、自分の人生経験において必ず価値のあるものになるでしょう。
日本のみならず、世界中の人との人脈という財産を持つチャンスもありますし、海外に居住するということも視野に入れることができます。

進学や就職、転職の際に有利になることがある

高校入試や大学入試において、英語は必須科目となっていますし、TOEICが行った調査によると、「外国語が出来るということは今後のビジネスパーソンに必要なスキルである」という回答をした企業が多数を占めており、同時に「社員に不足しているスキルは外国語」であるという意見も多く見られたようです。
こうした背景から、第二言語を上手く活用すれば、進学や就職において有利に動く可能性があると言えます。
また年収についても、英語などの第二言語をビジネスレベルで使いこなせる人材とそうでない人材とではかなりの違いがあるそうです。
進学や就職においては、海外もひとつの選択肢として保持することができるので、自分の未来の可能性をさらに大きく広げることも可能です。

第二言語を学ぶメリットについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
多くのメリットを踏まえて、ぜひ自分の興味のある言語を学習してみるきっかけになれれば幸いです。
弊社では翻訳や通訳だけでなく、語学研修も行っておりますので、もし第二言語の習得でお困りごとや気になることがあれば、個人・法人問わずお気軽にお問い合わせください。