日本に住んでいる我々日本人にとって、他国の文化や生活に違和感を覚えたりすることもあるかと思います。それは逆に、他国の方も日本の文化や生活を見た時に違和感を感じるでしょう。仕事でもプライベートでも文化の違いによるトラブルを避けるためには、相手の文化に対する理解が必要です。今回は、アメリカの文化や国民性について記載させていただきます。

 アメリカは様々な文化圏の方々が暮らしている多民族国家で、ヨーロッパから渡ってきた白人や南米からの移民など、様々な人種がアメリカで生活しています。そのため、一口にアメリカ人と言っても、ヨーロッパ系の人々と南米系の人々では生活習慣や宗教などが違い、育ってきた環境や考え方も異なることから、同じアメリカ人であってもマナーや価値観には大きな違いがあります。

 アメリカは多民族国家であるため、自由や平等に対する意識が高く、自己主張が強く権利や意見をはっきり主張し、競争心が高いため負けず嫌いの傾向があります。しかし、社交的でフレンドリーな人が多く、感情表現が豊かでストレートに感情を表現します。日本人は周りの空気を読むことを重視している人種なので、その辺りの感覚は真逆になります。そのため、日本人はアメリカ人のストレートな表現に、アメリカ人は日本人の合わせる態度に、お互いがコミュニケーションを取る時に、驚き、戸惑うことでしょう。しかしそれは、自分たちにとっては普通のコミュニケーションになります。

 アメリカには、法によって定められた公用語はありませんが、アメリカ人の大多数が英語を使用しており、事実上の公用語となっています。ただ、アメリカ国内では300種類以上の言語が使用されていると言われています。また、アメリカ人の約半数がキリスト教のプロテスタント系の宗派に属しており、ほかのキリスト教の宗派も合わせると、アメリカ人の約70%がキリスト教徒になります。

 アメリカの文化は日本と異なる文化が多々あります。

・お風呂や寝る時以外は、家の中でも靴を履いたまま過ごす

・お風呂やトイレのドアが閉まっている場合は、使用中という暗黙の了解が存在

・景観の保護や、放火・窃盗などの防犯を理由に、洗濯物を外に干さない

・救急車が有料

・信号が赤であっても、交差点で一番右側の車線にいる場合は、右折することができる

・トラックやバスなどの大型車を除いて、踏切を横断する際の一時停止は不要

・荷物の積みおろしや車上荒らしを防ぐため、前向き駐車が一般的

・ピースサインをすると、同性愛者と思われることがある

・手の甲を前に向けてピースサインをすると、相手を侮辱していると受け取られる可能性がある

・手のひらを下にして手招きすると「むこうに行け」という意味になる

・親指を立てて下に向けるとNoという意思表示になる

・握手やハグで挨拶をするのが一般的、ビジネスの場での握手は必須

・ビジネスの場で腕を組むと、敵対の意思表示として受け取られることがある

・飲酒ができるのは21歳になってから

・買い物やサービスを利用した際はクレジットカードで支払うのが一般的

・チップを支払う習慣がある、相場はサービス料金の15〜20%程度

 アメリカの文化や国民性について記載してまいりましたが、日本の文化とは異なる点が多いことが分かります。文化や言葉の垣根を超えてコミュニケーションを取り、人と人、国と国が繋がるグローバルな世界に適用するべく、我々plus connectionは、通訳・翻訳・語学研修でお役に立たせていただきます。まずはお気軽にご相談ください。