お隣の国「韓国」ってどんな国?

飛行機で2時間ほどの近くにある、お隣の国「韓国」は、日本人が好きな観光地の1つです。知れば知るほど興味深い国といえ、日本にはない韓国独自の文化がたくさん存在します。

今回は、韓国独特の文化や生活様式から、一体どんな国なのかを紹介します。

韓国の人口は5,171万人(2019年)。民族別では韓国人がほぼすべてだが、ほかに華僑が2万人強在住しています。宗教別では、仏教(約23%)、プロテスタント(約18%)、カトリック(約11%)、 その他(儒教など)、無宗教(約46%)にて構成されています(2005年)。使用言語は韓国語です。

韓国語について

韓国語はハングル文字という文字を使用します。元々韓国語(朝鮮語)はあったのですが、昔の日本と同様に、文字を学び、読み書きができるようになるというのは、王族や貴族などの限られた特権階級の人々に与えられたものでした。つまり、一般市民(農民など)は勉強をする機会は無く、言葉は話せても読み書きはできないというこ
とが韓国でもあったようです。

しかし、時代が進むにつれて、読み書きが庶民の間でも浸透し始めました。韓国語でハングル文字が生まれたのは、ある王様が庶民のことを思った気持ちから完成したと言われています。それまで主流だった漢字を庶民が使うには非常に難しく、学ぶ為に時間もかかるということで、簡単に覚えて使えるようにと考え出されたのがハングル文字の起源です。

次に、韓国語の文法について紹介します。韓国語にも他言語と同じで文法のルールがあります。例えば、日本語と英語は文法のルールが異なりますが、韓国語は日本語と語順が同じであることが特徴のひとつです。日本語と語順が似ているから韓国語は比較的勉強しやすいという意見もあります。語順が同じなので、単語と助詞を覚えると文章を作ることができます。覚えさえすれば文章が作れるようになるので、上達も早くなりやすいです。

早く上達するためには、漢字語という言葉を覚えることが重要です。韓国語には漢字語と呼ばれるものがいくつもあります。漢字語は読み方が日本語と同じ、又は類似しているものもあり、比較的覚えやすいです。この漢字語の文字と読み方を覚えると、別の漢字語との組み合わせでほかの単語をつくることができます。

韓国語は、上記の通り勉強しやすいという点や、日本で韓国ドラマやアイドルなどが人気であることから、韓国語を学ぶ日本人が多く人気の語学言語の一つとなっています。

韓国の歴史

朝鮮半島には、数万年前から人が住んでいたとされています。しかし、現在の朝鮮民族とのつながりは明らかになっていません。ただ、紀元前1000年頃からこの土地の人々は、水稲作が始まり、それとほぼ同時に模様のない土器を使い始めたと言われています。その文化は日本の弥生時代に影響を与えました。そして農耕が始まるとともに、社会に階級が生まれ、箕子朝鮮、衛氏朝鮮などの古代国家が誕生しました。

その後、高句麗・百済・新羅による三国時代、新羅による統一時代を経て、再び混乱し後三国時代となります。中世になると、三国の中で後高句麗を継承した高麗が朝鮮半島を統一しました。

その後時代は近世となり、李氏朝鮮(1392-1897)時代が長く続きます。李氏朝鮮は朝鮮民族最後の王朝です。朝鮮半島の歴史上で最も安定した長い王朝でした(江戸時代より長く、500年以上続きました)。この時代にできた朝鮮という国号は、明の皇帝から授かったもので、李氏朝鮮は長い間中国王朝の冊封体制の支配下にありました。また、この時代にハングル文字が発明され、それが現代も使われている韓国語になりました。

近代に入ると敗戦により大韓帝国と国号を変え、日本統治時代を経て1945年に朝鮮が南北(大韓民国と北朝鮮)に分割されました。その後、北朝鮮が北緯38度線を南侵したことにより朝鮮戦争(1950)が勃発し、その戦いは板門店で停戦協定が調停された1953年まで続きました。大韓民国はその後共和国として民主国家を築き、現在に至っています。

韓国の食文化

韓国でも日本同様に主食はお米です。お米を主食とし、肉、魚、野菜を使った料理を食し、栄養バランスの取れた献立が特徴です。韓国のお米は日本同様粘り気があり、炊いて食べることに適しており、お粥にしたり炒めて食べたりと様々な米料理があります。

そして、韓国料理と聞くと、独特のピリっとした辛さと赤いカラーを連想する方も多いのではないでしょうか。演出しているのが唐辛子です。生のまま、または粉状にして、料理や調味料として多用される香辛料です。

また、韓国料理はニンニクやネギ、生姜など香味野菜がたくさん使われることも特徴です。特に、にんにくの消費量が多く、韓国料理がスタミナ料理と言われる理由の1つでもあります。

韓国料理は発酵食品が豊富です。韓国を代表する食べ物、キムチもその1つです。他にも調味料や、マッコリといったアルコール類まで多岐に渡ります。

また、韓国の食堂では料理を注文すると、キムチやナムルなどのおかず(パンチャン)がたくさん出てきます。これは、お客さんにはたくさんの食材でおもてなしを行うという韓国ならではの食文化からきていると言われています。おかわりすることも可能で、おかわりの際は「パンチャン チョム ト ジュセヨ(おかずをもう少しください)」と言えば良いです。

韓国にも名節や歳時、お祝い事で食べられる料理があります。一年の始まりを祝う韓国の名節「旧正月(ソルラル)」では「トックッ」と言われる、うるち米を使った韓国の餅(トッ)と野菜を煮たスープを食べます。旧正月と並ぶ代表的な名節「秋夕(チュソク)」では、うるち米の粉を水で練ったものに、すりゴマと砂糖を混ぜたものなどの餡を包んで、松葉を敷いた蒸し器で作る「ソンピョン」というお餅を食べられることが主流です。

また、韓国の食事作法として、韓国では金属製のお箸とスプーンを使って食事をします。スプーンでご飯とスープを食べ、おかずはお箸で食べます。器は、底が平らで安定した形の金属製のものがよく使われます。日本との大きな違いは、日本では、器を手に持って食べるのが普通ですが、韓国では、器を持ち上げて食べるのは行儀の悪い事とされています。

日本とは違う韓国の文化

お隣の国ではありますが、韓国は日本と違う文化がたくさんあります。今回は、意外と日本人には知られていない韓国の文化についてご紹介します。

・韓国人と日本人の価値観の違いついて
韓国人は、自分の本心などを包み隠し、遠慮したりする日本人の性格とは真逆と言えます。韓国人は、自分の意思を相手にはっきりと伝えます。社交辞令などもあまり言わず、嫌いな人と無理に付き合ったりもしません。明白で開放的で、助け合いの精神が強いのが韓国人の特徴です。

・韓国での握手
韓国では、目上の人と握手する際は、両手で握手せず、握手しない方の手を自分の胸にあてる、又は右ひじに軽く添えます。日本と韓国の文化の違いが分かりやすく初対面でも表れと言えます。

・韓国のファストフード店で飲み物がお代わりできる
韓国のファストフード店では、ドリンクをお替りすることができます。お代わりを頼むときは、飲んでいた容器をレジまで持って行き「リビル ヘジュセヨ」と言えばお代わりすることが出来ます。

・八方美人は褒め言葉
日本では、誰にでも良く思われようとして愛想よく振る舞う意味として使われる八方美人という言葉ですが、韓国では様々な方面で才能がある人という意味で使われるそうです。

今回は、お隣の国「韓国」についてご紹介いたしました。お隣の国であっても日本とは言語はもちろんのこと、考え方や文化がたくさん異なります。plus connectionには、韓国語ネイティブを含め、韓国の考え方や文化について熟知した翻訳者と通訳者が多数在籍しております。韓国語の案件に関して、自信を持ってご提供出来ますので、まずはお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

韓国のマナーについての記事を別記事にて掲載しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

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