お隣の国「韓国」は、韓国料理、韓国ドラマ、K-POP、オルチャンメイク(韓国コスメ)や韓国ファッションなどが有名で、韓国の様々なトレンドを取り入れようと幅広い世代の日本人女性に人気です。
最近では、韓国の人気アイドルグループBTS(防弾少年団)の活動休止宣言により、日本国内で大きな話題になりました(2022年6月現在)。
韓国のトレンドは日本人にとって取り入れやすい事柄が多いですが、お隣の国とはいえ、文化や慣習は似ている点も違う点もあります。以前、弊社の記事の中でも韓国との違いについて一部触れている記事がありますので、ぜひご覧ください。
今回も韓国の魅力を伝えるべく、韓国人の方と信頼関係を築こうとする際に、ぜひ覚えておきたい3つのマナーについて紹介します。
まず第一に、韓国は年齢が上の人や役職が上の人を敬い、家族や血縁を大切にします。これは儒教の教えが根付いていることが大きいようです。日本も年上の方を敬う国民性ですが、韓国の方がはるかに厳しいと言っていいでしょう。信頼関係を築くために、韓国のマナーをしっかり把握しておきましょう。
- 挨拶時のマナー
韓国の方に挨拶をする際に初対面で年齢を聞かれることがあるようで、これは、「年齢によって言葉使いや態度を変えなくてはならない」という韓国のお国柄によるものだと言えます。
韓国の挨拶は、日本と同じく握手やお辞儀ですが、年配の方に対しては握手よりお辞儀を好まれるようです。そして、最初に地位や年齢が下の人が先に頭を下げます。握手をする時のシチュエーションは、目上の人が手を差し出すまで下の人は待ちます。女性や目上の方に、先に手を差し出すと嫌がられることが多いので気をつけましょう。握手は右手で行い、左手を右手の肘に軽く添え両手でします。
また、名刺交換の時も失礼のないように両手で受け取りましょう。韓国では、名刺交換を会う方一人一人の全員とするようで、ビジネス交流会の場ではたくさん持って行った方が良いという体験者の意見があるようです。 - 上下関係によるマナー
1.の挨拶でも上下関係について触れましたが、韓国では、上下関係を常に頭において仕事をすることがマナーです。相手の方は、「名前、役職、様(ニム)」で呼びます。万が一読めないなんてことがないように、もし読めない時は、名刺交換の際などにしっかり確認しておくことが大切です。自分の名刺作りにも工夫が必要で、役職をわかりやすく書いておくとマナーの配慮として良いです。また、相手の方が同じ程度の役職であっても、年齢が上なら敬意を表します。
日本と違う点は、外部の人に自分の会社の上司のことや親のことを話すときでも、敬語を使う点です。上司の名前を言う時も「ニム」を付けて外部の人に伝えるので、日本のマナーと大きく異なります。
そして、つい日本人がやりがちな注意点があります。年配者より先に席を立つことです。気を使って席をサッと立つシーンが日本では多いですが、韓国では嫌がられてしまうことがあるようす。また、ビジネスシーンでは商談に集中しすぎて、目上の方の目をじっと見て話すことがありますが、これは韓国では失礼にあたりますので、注意が必要です。他にも車移動の際は、助手席の後ろが上席に値しますので、くれぐれも座らないようにしましょう。 - 会食時のマナー
韓国では、会食を行うことはビジネスにおいて大切なものだそうです。したがって、会食でのマナーは非常に大切です。座席の上座下座のマナーは一番奥の席が上座、入り口に近い方が下座になり、日本と同じです。それから飲み物も食べ物も目上の方が口をつけるまで、飲んだり食べたりしてはいけませんので、目上の方の行動をしっかりと把握しながら対応することが必要です。
また、お酒の席でのマナーもあります。韓国ドラマや映画で、韓国人がお酒を飲むときに、顔を横に向けるシーンを観たことがある方もいるかもしれませんが、日本人にとっては少し不可解な行動のように感じられます。韓国では目上の人や年上の人と一緒にお酒を飲むときは、「横を向き、口元を隠して飲む」のがマナーです。日本のように顔を正面に向けたままお酒を飲むことは失礼にあたります。ちなみにこれは、儒教の教えによる「目上の方の前でお酒を飲んではいけない」というところから来ているようです。このマナーはお酒の席だけですが、水やコーヒーを飲むときでも顔を背ける人もいるようですよ。
韓国のマナーについていかがでしょうか。日本の上下関係よりも厳しいように思いますが、儒教の教えにしっかりと習っている韓国人の真面目さが感じられるマナーとも言えるのではないでしょうか。
弊社plus connectionの韓国語通訳者や翻訳者は、今回紹介した韓国のマナーをしっかりと熟知しています。韓国語のことでお困りのことがございましたらお気軽にお問い合わせください。