アラビアってどんな地域や文化がある?

アラビアと聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべますでしょうか?多くの人にとって、未知なる世界かと思われます。最近のニュースでは、シリアやイラクの紛争、イスラム過激派によるテロなどが報道され、訪れるには”危ない”、また、サウジアラビアのような国は保守的、閉鎖的なイメージをもっている人も多いかも知れません。今回はそんな様々なイメージを抱かれやすいアラビア圏について紹介します。

アラビア諸国とはどのようなところ?

アラビアという言葉はよく耳にしますが、アラビア諸国とは具体的にどの地域を指すのでしょうか?アラビア諸国は、中東と呼ばれる西アジア~北アフリカのアラブ人が多く住む地域のことを指します。アラビアといった場合は、アラビア語を母語とする人を指します。そのため、宗教の概念とは関係はなく、キリスト教徒やユダヤ教徒のアラビア人もいます。アラビア人が多数を占める国は、世界に20ヶ国以上あり、それぞれ特徴を持っています。

アラビア諸国は大きく3つに分かれます。

  1. レバント圏(ヨーロッパにほど近いシリア・レバノン・ヨルダン・パレスチナのあたり。アラビア語でシャームという)
  2. ガルフ圏(産油国が多く、主にアラビア半島に位置する国々)
  3. マグレブ圏(北アフリカに位置し、アラビア語で”日が沈む地”という意味)

それぞれアラビア語の方言が存在し、アクセントの違いはもちろん、使う単語まで異なります。また、レバント圏、ガルフ圏、マグレブ圏にはそれぞれに多様な文化があります。

レバント地域

ヨルダンとパレスチナは隣接しています。
パレスチナは正式には国家として認められておりません。国境もイスラエルによってコントロールされています。そのため、ヨルダンとパレスチナ間の国境の位置づけは複雑です。パレスチナ(=イスラエルの支配下)からヨルダンへ移動する場合は、事前にヨルダンのビザが必要となり、ヨルダンからパレスチナへの入国はビザがなくても可能です。

多くのパレスチナ人は、イスラエルが誕生したときに難民となりました。隣国のヨルダンへと逃れた人も多く、ヨルダンの人口の7割以上がパレスチナ系の人であるため、両国には共通した文化があります。

ヨルダンの首都アンマンから、パレスチナへはバスで移動することができます。一見強面な人も多いかもしれませんが、実際に話してみると愛嬌のある人も多いです。アラビア語で挨拶を行ったり、イスラム教の文化を尊重して接すると、優しく対応してもらえるかもしれません。

また、イスラム教徒が多数派のため、ヨルダン市民が行くようなお店ではアルコールが用意されていることはあまりないです。(イスラム教においての飲酒は、クルアーンにて飲酒を禁じる記述がある等、一般に禁止(ハラーム)とされている。)ただ、外国人向けのバーなどもあるので、お酒が飲めるところはあります。

観光地やダウンタウンなどは、比較的治安が良いのですが、それでもスリやぼったくりには気をつける必要があります。近年は、シリア情勢の悪化によりヨルダンには難民が多く押し寄せ、地価の上昇などをもたらしているようですが、難民が流入してくるということは、”比較的安定している”ということでもあります。

ガルフ地域

日本語では湾岸諸国と言われるガルフ地域は、イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、カタール、バーレーン、アラブ首長国連邦、オマーンの 8ヵ国を指します。いずれも産油国で、世界の石油確認埋蔵量の半分以上を有しています。イランを除く 7ヵ国がアラビアの国に値し、そのうちイラクを除くすべての国が伝統的な王制または首長制の国です。イランが最大の人口を有し、イスラム原理に基づく共和制の国です。次いで人口の多いイラクは、フセイン政権下で長らく軍事強国でしたが、イラク戦争で政権が倒れました。石油資源により経済的に豊かな国がある一方で、政治的に不安定な地域が残っているのが現状です。

ガルフ地域の一つ、ドバイはアラブ首長国連邦(UAE)にあります。外務省の渡航安全情報で、中東地域の中では危険レベルが0なのが、オマーン、カタール、そしてUAEです。UAEの9割の住民が外国人で、そのほとんどが首都のアブダビまたはドバイに住んでいます。外国人比率が高く、英語を公用語としているため、ほとんどの人が英語を話しています。ドバイはUAEの中で唯一地下鉄が存在するので、比較的移動もしやすいです。ただ、物価は日本より高く、安宿はほとんどありません。また、ヨルダン・パレスチナと同じく、安くお酒が飲めないところが多く、外国人向けのホテルなどでお酒を飲むことができます。高級ホテルに宿泊したり、モールで買い物をしたり、短期滞在で贅沢をするにはもってこいの場所がドバイです。また、ラクダに乗ったり、砂漠でBBQをしたり、ジープに乗って駆け巡ったりと、ドバイにある砂漠を満喫できるサファリがたくさんあります。素敵な写真が撮れること間違いなしの観光ができます。

マグレブ地域

アフリカ北西部のマグレブ地域はチュニジア、アルジェリア、モロッコの三国全体を現在では指し、中世には、チュニジアからモロッコまでのアトラス山脈周辺の地中海に沿った地域のみを指しました。 広義にはリビア、西サハラ、モーリタニアも加えます。 マグレブとはアラビア語で「日没の地」、すなわち「西方のアラビア諸国」を意味します。

インスタ映えするアラビア諸国のモロッコは、北アフリカに位置し、アラビア語とフランス語が公用語です。そのため観光地以外では、コミュニケーションに苦労するかもしれません。モロッコの国民は他のアラビア諸国と少し民族構成が異なり、6.5割がアラビア系、3割がベルベル人です。地理的にも海を挟んでヨーロッパに近く、西洋的な雰囲気が漂う街も存在しています。他の国のアラビア人も会話が困難なほど、独特のアクセントがあるようです。

モロッコ独自の文化もあり、特に日本でも人気のものが多いモロッコ料理は、タジン鍋やクスクスなどがあります。元フランス領であるためか、美食の国でもあります。

アラビア諸国は魅力的

今回はアラビア諸国の3つの地域について紹介しましたが、紹介した国以外にも個性的な国がたくさん存在しています。ピラミッドやスフィンクスで有名なアラビアの大国エジプトは、アラビア諸国の中では比較的物価が安く、バックパッカーにお勧めの観光スポットです。また、UAEに隣接しているオマーンも、治安がよくおすすめだと言われています。砂漠の中に美しい自然がありますが、ドバイなどに比べて観光客が少ないこと、車以外に移動手段がないことなどから、旅行の難易度は少し高めです。

アラビア諸国のイメージが付きましたか?
plus connectionでは、3地域の文化を理解したアラビア語の通訳、翻訳者が在籍しています。専門知識が必要なご依頼も、まずはお気軽にご相談いただき、ご安心の上ご依頼いただければと思います。

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