ミャンマー語(ビルマ語)とはどんな言語?

皆さんはミャンマー語と聞くとどのようなことを思い浮かべますか?なかなか日本人の私たちとは馴染みの少ない国や言語かもしれませんが、今回はミャンマー語がどのような言語なのかを紹介します。

まずはミャンマー語の歴史や話者について紹介します。
東南アジアの最西端に位置するミャンマーは、大小135種もの民族からなる、いわゆる多民族国家です。その最大多数派である「ビルマ」族が使用する言語が「ビルマ語」「ミャンマー語」と呼ばれます。

ミャンマーは、先に述べたとおり多民族によって構成される国家です。現在のミャンマーの構成は最大多数派のビルマ族が主として居住しているエーヤーワディー川流域を中心とするビルマ本州と、他少数民族に割り当てられた主として丘陵地域の7つの州から構成されています。また、人口構成比は全人口の約70%が多数派民族のビルマ族、約30%が他の少数民族です。一般論としていえば、ビルマ族は母語であるミャンマー語を話し、他の少数民族はミャンマー語を第2言語としてそれぞれの母語を使用しているようです。しかし、実際の状況は複雑であり、特に1948年1月の独立以来、政府・官公庁や学校教育で公的にミャンマー語が使用されるようになった結果、ミャンマー語は少数民族の母語に大きな影響を与え、その通用力と範囲が少数民族の居住する地域にまで年々拡大されてきています。

ミャンマー語を第2言語として使用していた少数民族の間で、年々ミャンマー語が地域的に拡大し、話者が増加していることから彼らの間で世代の交代もあり、少数民族言語とミャンマー語が共に母語、あるいは生まれながらにしてミャンマー語が母語である者も増加傾向にあります。将来的には、少数民族言語が消滅の危機にさらされはじめています。いずれにせよ、公式の統計はありませんが、現在のミャンマー語の通用力は、母語話者人口がビルマ族のみではなく、少数民族にも広がりを見せており、第2言語の話者人口を加えると、総人口約5,000万人の90%程度に達しているのではないかと言われています。

次にミャンマー語について紹介します。
ミャンマー語は、丸みを帯びた文字が特徴です。これはタラバヤシの葉に文字を書いているとき紙代わりに使っていたようで破れないように丸っこい文字が発明されたそうです。また、ミャンマー語の文字数は子音33個、母音7個×声調3種、介子音4種の合計58個です。声調というのは中国語と同じように声の高さや出し方のことを言います。そして文法は日本語と同じ「主語+目的語+述語」です。

日本人がミャンマー語を学んだ際に、初めの難関が丸くて独特なビルマ文字の習得と読みの部分と言われています。その後に発音(特に声調)や文法と段階を踏むようです。

今回はミャンマー語について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
plus connectionにはミャンマー語について熟知した通訳者と翻訳者が在籍しておりますので、何かミャンマー語のことでお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。