フィリピン共和国(以下、フィリピン)について皆さんはどのくらいご存知ですか?
フィリピンは東南アジアに位置する島国で約7,100の島々から形成されており、日本からみて南方に位置しています。
ヨーロッパやアメリカによる植民地支配を経て1946年に独立を果たしたという歴史的背景もあり、キリスト教国でもあります。
農林水産業が主要産業ですが、高い英語力を活かしたリゾート地を中心とする観光業や宿泊業も近年成長を続けています。

今回は、そんなフィリピンの基本情報や日本とはかなり違いのある興味深い国民性や文化をご紹介していきたいと思います。

フィリピンの基本情報


面積:298,170平方キロメートル(日本の約8割)

人口:1億903万5,343人

首都:マニラ

言語:フィリピノ語、英語、他180以上の言語がある

通貨:ペソ

宗教:ASEAN唯一のキリスト教国で、国民の約80%がカトリック、イスラム教が5%。
キリスト教の信仰者が多いのは、スペインによる350年間もの長い植民地時代を経て、入植者達がキリスト教の布教を積極的に行ったことに由来します。

気候:年間の平均気温は26度~27度で、多湿の日本に比べてやや乾燥しています。
日本と違いはっきりとした四季の分かれはなく、どの地域も熱帯海洋性で南国であるといえます。
季節を大きく分けると、曇りの日が多い雨季(6月?11月)と湿度が低くなって過ごしやすくなる乾季(12月~2月)の2つがあります。
フィリピンで人気のリゾート地であるセブ島では、雨季がなく天気もいい日が多いのでかなり過ごしやすい地域であるといえます。

おすすめの服装:フィリピンでは日本よりも頻繁に台風がやってきます。
急な豪雨や風に備えて雨具やかっぱ、傘があると安心でしょう。
さらに室内や店舗では冷房が強めに効いているので、冷え対策として長袖の羽織物やカーディガンも常備しておくことをおすすめします。
標高が高いところでは朝や夕方はかなり涼しくなるので、高原に行くときは長袖長ズボンで出掛けましょう。

水事情:フィリピンでは通常、飲料水は購入するものであると考えられています。
食中毒や下痢を引き起こす可能性があるので、水道の水は飲まない方がいいでしょう。
飲料水はどこでも売っているので、コンビニやスーパーマーケットで購入できます。

トイレ:現地の人はトイレのことを「C・R」と呼びます。これは「comfort room」の略で、一般的には「toilet」や「rest room」よりもフィリピンでは相手に意味が伝わりやすいです。
フィリピンのトイレではトイレットペーパーを流してはいけないことになっています。なぜなら、排水管が細く水流も弱いので詰まりの原因となってしまうからです。
そのため、トイレットペーパーが置いていないところが多いです。
まれにショッピングモールで手洗い場の横にトイレットペーパーが置いてあるところもありますが、基本的には自分でトイレットペーパーは持ち歩くようにしましょう。

喫煙:フィリピンでは、2017年から公共の場での喫煙が全面的に禁止されています。入国時のたばこの持ち込みは問題ありませんが、喫煙をする場所には充分注意をしましょう。
電子タバコも罰則の例外ではなく、違反すれば最大4ヶ月の懲役刑か10,000円以上の罰金刑が科せられます。

■飲酒:フィリピンの方は食事とお酒をしっかり分ける方が多いようです。夜の屋台でも飲酒をしている人は少なく、日本の梅酒やサワーといった種類のお酒はほぼみることができません。
お酒を飲みたくなったら、バーに行ったりコンビニなどで購入して宿泊先で飲むといったパターンになるでしょう。
ラムやジンといった蒸留酒の消費量は世界的に見ても多く、価格も安いので、お酒を楽しむ点においてはかなりいい環境であるといえます。

日本とは違う国民性を感じる!フィリピンの人々の様々な特徴や文化

フィリピンタイム

フィリピンに来て、日本人が真っ先に体感して戸惑うのが「フィリピンタイム」。
待ち合わせをしていても30分程度の遅刻は当たり前というおおらかな文化があり、仕事においても例外ではありません。
パーティーの始まる時間に来ても日本人しかいない等は日常茶飯事。
時間厳守の我々日本人からすると少し変わった文化ですよね。

家族との絆

フィリピンの方は家族をとても大事にします。
日本ではよく謙遜の意味合いで家族をなじることがありますが、フィリピンではそのようなことはしません。
家族を優先するあまり、仕事に遅れたり無断欠勤が続くことも。
子供は、親や小さい兄弟のために働くということが当たり前という考えもあります。

絶対的なカトリック信仰

アジア唯一のカトリック国であるフィリピンでは、社会全体でその教えを守ります。
スーパーの館内放送で聖書の朗読が流れると、人々は皆きちんと立ち止まってその放送を聴くのです。
大人子ども関係なく、宗教を重んじる国民性に驚くことでしょう。
上記以外にも、日本人との違いを感じるフィリピンの人々の文化や性格は多くあります。
様々な文化の違いはあれど、お互いが尊重できるように受け入れていくことが大事です。
また、フィリピン人のそのビジネスにおける英語能力の高さから、近年日本からの留学者数も増加傾向にあります。

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