紳士淑女の国、イギリス

ヨーロッパの中でも特に観光客に人気の高い、イギリス。
ヨーロッパの北西部に位置し、グレート・ブリテン島とアイルランド島北部で構成される島国で、国王を国家元首とする立憲君主制を採っている世界最古の議会制民主主義国でもあります。
国民は伝統やマナーを重んじ、男性は紳士、女性は淑女と呼ばれるそうです。
見知らぬ人にも紳士の「レディファースト」な立ち振舞いは当たり前で、町中を歩いていてもお店などでは次の人のためにドアを開けていてくれる場面に多く遭遇します。
女性を尊敬し、尊重するという考えが浸透しているようで、素敵な国民性ですね。
今回は、そんなイギリスについて観光名所などをご紹介していきたいと思います。

基本データ

正式名称グレートブリテン及び北アイルランド連合王国( The United Kingdom of Great Britain, Northern Ireland )
イングランドとウェールズ、スコットランド(グレート・ブリテン)と北アイルランドの4つの国で成り立っています。
一般的には、 United Kingdom(UK)と言われています。
人口約6,708万人(2022年時点)
面積約24.3万平方キロメートル
日本の3分の2程の面積です。
首都ロンドン(人口:約902万人)
使用言語全土で英語が使用されていますが、ウェールズ語やゲール語、スコットランド語も公用語とされています。
信仰宗教人口の約6割がキリスト教を信仰し、イスラム教が4.4%、ヒンズー教が1.3%、その他の宗教が1.9%程と言われています。国教としてのキリスト教は英国国教会で、カトリックやプロテスタントなどの宗派も信仰されています。
通貨ポンド(£)
日本からのフライト時間成田空港や羽田空港からヒースロー空港までの直行便が出ており、約12〜13時間で到着します。
日本との時差日本のほうがイギリスより9時間進んでいます。

観光名所のご紹介

ウエストミンスター宮殿(ビッグ・ベン)

テムズ川の傍に鎮座しているウエストミンスター宮殿には、通称「ビッグ・ベン」という愛称で親しまれている時計塔が付随しています。
このウエストミンスター宮殿はイギリスの王室議会制度の象徴である国会議事堂で、11世紀半ばにエドワード王によって建造されたものの、1834年に火災で一度焼失してしまっています。
その後20年もの歳月をかけて19世紀に再建され、イギリス出身の名だたる建築家チャールズ・バリーによって、現在のような荘厳感あふれるゴシック・リヴァイヴァル様式の建物が完成しました。
その規模は全長約265m、部屋数は1100室以上、100の階段、11個の中庭数と、かなり壮大になっています。
ビッグ・ベンの正式名称は「エリザベス・タワー」といい、国会が閉会している期間にはチケットを購入することでその内部を見学することができます。
その内部は美しいステンドグラスや豪華なゴシック様式、そして精細な彫刻などの美術品を楽しむことができ、全体的にきらびやかな装飾で飾られているので観光客に大変人気があります。
また、1987年には世界文化遺産としても登録されています。

夜間はライトアップされるので、昼間とはまた違った幻想的で美しい光景をみることができますよ。
アクセス方法は、地下鉄のウェストミンスター駅もしくはウォータールー駅で降車してから、徒歩5分以内で到着することができます。

バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)

ロンドンでビッグベンと比肩する人気を誇るのは、イギリス王室の宮殿であるバッキンガム宮殿です。
現在はロイヤルファミリーが住んでいますが、元々は王宮としてではなく、バッキンガム公の邸宅として建造されました。
その後ジョージ4世に宮殿として改装され、1837年にヴィクトリア女王が即位した際に公式に王族の公邸として使用されるようになりました。
期間限定で内部の一般公開もされており、豪華な大広間や庭園、歴史的価値のある美術品の数々を見学することができます。
バッキンガム宮殿の見どころは、その宮殿の美しい姿だけでなく、赤い制服でおなじみの衛兵が勤務交代をする「衛兵交代」。
40分程度かけて行われる衛兵交代のセレモニーは音楽に合わせて行われ、まるでおもちゃ箱からおもちゃの兵隊がそのまま飛び出してきたようなパレードを見ることができます。
世界的に知名度が高く、こちらも観光客に人気のイベントなので、見学する際には早めに行って見学場所をキープしておくのがおすすめです。
バッキンガム宮殿へは、地下鉄のヴィクトリア駅もしくはグリーンパーク駅で降車してから徒歩約10分で到着します。

今回はロンドンの観光スポットをご紹介しましたが、南イングランドに位置する都市オックスフォードには多くの文学作品ゆかりのスポットが多数あり、地方都市リヴァプールはビートルズの聖地として知られています。
ロンドン以外の都市にも多くの魅力が詰まっているイギリス。
観光だけでなく、文学的カルチャーやロックカルチャーの側面も併せて楽しめるので、ぜひ興味を持っていただけると幸いです。
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